今日のWebは、インフラストラクチャーの主に見えない部分としてコンピューターを
使っている人同士の通信手段です。W3Cの長期的なゴールの一つは「オートマタビ
リィティ」です。「オートマタビリィティ」とはコンピュータが情報を理解し、我々
の仕事を助ける能力のことです。それは常に人類の長年のゴールだったので、機械は
現在よりもさらに実用的な方法で人間の抱える問題を解決するように役立てられるべ
きなのです。もしかしたらこれは、以前は小規模で十分な量に達していなかったとこ
ろでも大規模なWebならうまくいくだろうという多くのアイデア(ハイパーテキスト
のように)の一つなのかもしれません。したがって、知識の表現に関するWebを注視し
ているグループもあります。ある科学分野が第一陣として、クールなハイパーテキスト
としてだけでなく機械で読み取りやすい形式でデータ入力を行い、プログラムが世界の
分析や推測の中を歩きまわれるように十分に訓練されることもあります。
W3Cでは、Webの共同研究に関する最近のワークショップと共にこのゴールに取り組み
始めました。公のデータベースと対照して科学者個人の実験データをチェックするとい
った科学的目的を持ったWebに関する機械のデータ処理能力は、未熟な機械読取り形式だ
けでなく、分類された機械読取り方法で入手できるデータベースが必要となります。
知識エンジニアリング分野はグローバル化する方法を学ばなければなりませんし、Webは
知識エンジニアリングを学ぶ必要があります。しかし、最終的にこれは、科学分野が世界
を再び非常にパワフルなものへ、新たなパラダイム転換へと導く方法となるかもしれない
のです。