Web開発の歴史 - 私とWorld Wide Web



 よりあいまいな質問… リンクの表現

質問: 私はビジュアル・コミュニケーションを学んでいる学生ですが、何故リンクは青 なのかと自問しています。私なりに幾つか答えを出してみました。例えば、青は学びの色で すよね。でも、私としてはそれが正しいかどうか分かりません。何故リンクは青なのでしょ う?理由がありますか?

 リンクを示すのに色、つまり青色を使うのには理由などありません。ただのデフォルトです 。初めのWWWクライアント(私がNext用に書いたWorldWideWeb)が、青が実際のドキュメン トではあまり使われないスペアの強調形式であったことから、リンクを表すのに単に下線を 利用しただけだと思います。ブラウザに色が付くようになると青が流行りました。どこが最 初に青を使ったかは覚えていません。大抵のブラウザやHTML形式ドキュメントのデフォルト は変更可能で、もちろんCSSのスタイル・シートでも変更ができます。様々な色を使ったス タイル・シートの例もたくさんあります。

 私が想像するに、青は最も深みのある色で、最も読みやすい色だからだと思います。初期の WWWの設計では出来る限り私は緑を使っていました。自然でリラックスできるからです。ロ バート・カイリューはWWWのアイコンをいろんな色で作りましたが、彼の頭の中ではWを緑 色としていつも見ていたので、緑を選択しました。

 最も優秀なリンク表現のひとつに、デイブ・ラゲットの「アリーナ」というブラウザがあり ます。これは背景が羊皮紙の織地で、はっきりと四角く浮き上がったエリアでリンクの文字 を浮き立たせているのです。